Jirou


ジローです。
ジローです。

家賃100円で借りてるワン。

キレイに使わないと敷金返らないワン。

小説書きたくなる部屋だワン。

書いてみるかワン。

 


◆ジローの短編小説チャレンジ


1. 空が書いた小説

ムリだワン!

2. あなたがユリ

ムリだワン!

3. ファンタスティク らいおん

ムリだワン!

4. 夢に恋する少女と 恋に夢見る少年 時々おかん

すでにタイトルがおかしいだワン!

 

小説は書けなかっただワン、、、。

5. 羽咋に生きて、、

・車にも乗らず 町の外にすら出たことない不精者の私は 風呂さえ年に1度でよいと思うほど 『ふつう』を『わざわざ』と考えてしまう面倒な性格をしている。  そんな自分で良いとは決して思わなかったが、一つ一つの消極の積み重ねが 何時しか長い年月をも積み重ね、 私は玄関先の門番とも言われるほど家の周りのことに関しては誰よりも詳しい 小さな城の主となっていた。とはいえ 私が知るのはこの玄関先から1歩も出ず見える範囲の事だけではあるが。

 

  ここは羽咋市一ノ宮町。

 

  海間近に佇む石の大鳥居。

まるで龍宮の遣いでも出迎えんばかりに浜近くから延びる参道は、一直線に小高い丘の上に建つ ちょいと有名な気多大社本殿へと続いている。

我が家はその大鳥居から程近い 参道を横路へと逸れた一画にある。

 

  参道を中心に門前町の風情を感じる町並みだが、土産屋が並ぶわけでもなく、賑わうと言えば 浜近くに開設される臨時駐車場から大社へと人の流れができる大晦日からの数日と、浜にやってきたサーファー達の少し迷惑な路上駐車が目立つ連休くらいだろうか。

  かつては海岸沿いを鉄路がはしり、1日数回の汽車の往来する音と共に心踊る子供達の奇声が響き渡ったことだろうが、それも私が生まれる随分前に廃線となり、今ではよく知れたご近所の御老体が散歩の合間に、少し若い隣人の奥さんと 天気と互いの孫の話でかん高く盛り上がる声が 一瞬静けさを切り裂くくらいである。

 

  あの老人 今日も生きてるな。

 

  これが私の日常である。

 

 

  私には家族がいるが、玄関先の雪避けテラスに腰掛け1日の大半を過ごす私に もはや外出の誘いをするものはいない。 健康のために付き添いを得て朝夕と近所を散歩するようにはしていたが、それも私にとっては用を足す感覚にすぎない。 きっとあの御老体も私の散歩を見て日常を楽しんでいるのだろう。 そして仕事へ遊びへ外出する家族を玄関先で送り迎えするのがもっぱら私の仕事なのである。

 

  

  夏は好きではない。

ただ私の玄関先は賑わいをみせて退屈しない。ありんこは360度 場当たり的に行く先を変え予測がつかないところが面白い。 蝶はハラハラと色もの水場へと酔っぱらいのように渡り舞う。 手強いのは百足の練り歩き。来るなと思えば寄ってくるし、やっつけてやるから来いと念じると グイッと軌道を変え、微妙なコンクリートの隙間に8割身を隠し動きを止める。

 

  石像のように動かない私に気付かず雀の親子が近くの塀にとまり一瞬目が合う。と同時に何かに弾かれたかのごとく親子3方向へバラバラに飛び去る。勇猛な戦国武将にでもなった気分で不思議な優越感に包まれる。

  その点 猫は慣れたもので のらりくらりと適度な距離に姿を現すと、さりげなくこちらを振り向き立ち止まる。 7秒間私の目をじぃーっと見つめたあとに ゆっくりとまばたきをして 何事もなかったかのように歩き出す。 勝負もせず負けた気分で腑に落ちない。

 

軒の日陰で少しは和らぐ暑さに耐えながら 我が家の前を行き交う生き物たちを観察していると 何時しか日は傾き 夏の私の一日は過ぎ行くのである。

 

 

 

 

秋は淋しくなる。またあの冬がやってくるのかぁ。

先に言っておくと冬も嫌いだ。  秋は美しく心に響く季節ではあるが、私には冬のソナタの前奏としての方が大きく響く。 

私の玄関先を訪れる者も減り、時折風に舞って色とりどりの木の葉が急ぎ足で駆け抜けて行くのには目を奪われるが、あとには向かいの廃墟が寂しさを増して映る。


まだ居たのか?


秋深く弱弱しく舞う秋色の蝶の行末を案じると、急激に陽は落ち、退屈さを拭えないまま 少し冷えた玄関先をあとにする。   硝子越しにはまだうすら明るい空がうつる。淡い期待でもう一度玄関先の扉を開けてみるが、もはや向かいの廃墟も輪郭を残すのみである。


ご飯でもいただくか。





冬は突然やってくる。

 

激しい雷鳴をまとい、猛風にノッて砂粒のように痛い小さな雪が躍り舞う。

寒さは耐え難く 雪国なんて言葉の響きに反して少しの風情もない。

薄ら白くなった水墨画の様な風景にただただ待ち遠しい水彩画の様な春景色よ。

私は雷も恐い、寒さも嫌い、玄関先で生き物達の動向を観察するのが唯一とも言える楽しみなのに、どうやってこの冬を好きになれようか。

私の長い冬はこうして 冬への敵対心むき出しのうちにようやく終わるのである。     この季節ばかりは  アクティブに世界を動き回りたいと 自らの性分を悔やむのである。

 

先人達はどうしてこんな厳しい地に代代住み着いたのか、その理由が解る季節がようやく訪れる。  厳しい冬よりもむしろ静けさを増して映る、彩りと生命感に満ち溢れた私の玄関先の春である。

 

私は春が好きだ。

 

生き物達が帰ってきた。

多くの者は幼く 新顔も珍しくない。

なーんも分かっとらん顔をしとる。

2年目、3年目の者は少したくましく また活力に充ちている。

植物達も恐ろしくみずみずしい。  

其々の哲学を貫くかのように 様々な形態の花や芽を開く。

 

あの悪魔のようであった空や海も、二重人格かのごとく穏やか、爽やか、健やか極まりない。  風すらも色鮮やかに感じる。

 

あぁ、なんと素晴らしい季節。

あぁ、誰か私を退屈させておくれ。

 

   私は春が大好きだ。

いや、今からでも遅くない。この春の広がりの果てまで旅してみたい。

 私は本来 こういう性分なのかも知れない。

夢に向かって突き動かされるように私は、 この私のにおいでいっぱいの玄関先を離れる決心をした。

 

家族はとりあえず安泰している。

 

  息子夫婦は早々と二人の娘に恵まれ一軒家をかまえる立派な亭主である。

近くに住んでくれているし安心である。

  かつて夢を追い求め東京に旅立った娘も、金の匂いのしないミュージシャンとやらと遅い結婚も果たした。心配は拭えないが 何より楽しそうに生きている様は  変わらず安心した。

 

私の両親とも それぞれ還暦を迎え、新たな自分と向き合っているようにみえる。 立派に家と家族を守り、私にも最大限の愛情を注いでくれた。

玄関先の私の最大の理解者である。

 

少し心配をかけるかもしれないが、80歳を越えて見果てぬ夢に突き動かされて 私はこの春 大好きだった玄関先を旅立った。

 

さぁ新たなステージの始まりである。

 

私の名前はジロー。

家族に愛され 大好きな季節と共にその生涯を全うすることの出来た 世界で二番目に幸せな犬である。

 

〈おしまい。〉

 

 

  • 意外と難しいだワン。
  • と言うか酷い駄作だワン。
  • 描写表現がまわりくどい割には伝わりにくいワン。
  • 全てを言わなくても 空間が受け手に想像力をあたえ 情景が生まれる方が良い表現な様なきがするだワン。
  • 勉強と添削が必要だワン。
  • それ以前に、私は字が読めない。
  • 読めないのに書くのもどうなのかだワン。
  • 聴こえないのに作曲するのに近いだワン。
  • 本物のゴーストライター犬だワン。
  • またチャレンジするだワン。